1957-09-02 第26回国会 衆議院 内閣委員会 第44号
裁判所の件については、法務大臣の管轄でありませんからおきますが、しかしながら、こういったように、日本の国民に全く不可解にして、むしろその決定に民族的憤激を感ずるようなことがございましたが、検察当局をお預りの、しかも日本の治安を預っていらっしゃる唐澤法務大臣は、こらいったことに対して法務大臣としてどのような御所見をお持ちになるか。
裁判所の件については、法務大臣の管轄でありませんからおきますが、しかしながら、こういったように、日本の国民に全く不可解にして、むしろその決定に民族的憤激を感ずるようなことがございましたが、検察当局をお預りの、しかも日本の治安を預っていらっしゃる唐澤法務大臣は、こらいったことに対して法務大臣としてどのような御所見をお持ちになるか。
刑事裁判権に関する国連側との交渉については、国民は挙つて民族的憤激を巻き起しております。「国連協力の限界はどこまでか、朝鮮出兵も含めてか」と、主婦までが新聞に投書している有様である。
もう一つ聞きますが、その次は、「大衆の抵抗は、この——に対する正当防衛であり、民族的憤激の爆発であつたのであります。」これはとりもなおさず、あのメーデーの後に起つた暴動は正当防衛であつて、適法な行為であるというところの言葉だと思うのでありますが、その通り間違いないか。
もう一つ聞きますが、これが適法行為である、正当防衛である、そして民族的憤激の爆発であつた……。そうして見ると、あなたはあの騒擾をもつて適法なるものとし、かようなことの起ることをあなたが希望し、またはかようなことのあることを喜んでおる、こう見るよりほかないが、これはどうだ。
その次には「民族的憤激の爆発であつたのであります。」これは正当防衛と違う。これはあそこで騒いだことが、民族的憤激の爆発であると、かようにいわなければならない。さようなことを今もかわらず考えておるのか。それこそ、国民大多数が天人ともに許さざる行為だと考えておるものを、これを民族的憤激の爆発であつたのだ、そうして警官に抵抗したのは、正当防衛で適法だと、二通りに言つておるのである。
大衆の抵抗は、この———に対する正当防衛であり、民族的憤激の爆発であつたのであります。売国フアツシヨどもに対する民族防衛の実践であるところのこの民族の抵抗権を、われわれは十分に直視しなければならないのであります。